成績が上がらない子どもの7つの特徴⑦ 家庭のしつけが厳し過ぎる。(自己肯定感が得られず、能力が開花しない)

自己肯定感は、ありのままの自分を受け入れ、自分が好きで自分に満足している感情です。
しかし、成功よりも失敗体験が多かったり、その体験が強く心に残っている場合は自分を否定的にとらえるようになります。

感情をコントロールできないので、情緒不安定になることが多く、自分も他人も信頼(信用)することができません。また、自信が持てない、あきらめやすい、協調性がないといったことが特徴です。

子どもを褒めるときは、能力や結果よりも、そこにいたるまでの過程、努力をして成長したプロセスの方を思いっきり褒めてあげることが大切です。
特に、子どもが工夫や練習をしてできるようになった部分や、子どもが認めてほしいと感じているところを見抜いて褒めてあげることで、より「自己肯定感」は高まります。

「世の中は甘くないからこそ、努力で乗り越える人になってほしい」という想いを子どもに望んでいると、過剰なほどのしつけをしてしまう親も多くいます。
スポーツや勉強で、子どもの年齢に適さないレベルのことを強要したり、言いつけを守らなかった時には理不尽な厳罰を与えたり、あるいは無視をするといったことは、もはやしつけではなく「虐待」と捉えられても仕方ありません。

がんばって勉強したのに、テストで良い点数が取れない、成績が上がらない子どもがいます。また、「親から見ると不十分でも、本人はがんばっているつもり。でも成績が上がらない」という子どももいます。
これらは多くの子どもが経験することですが、まずは親が結果にこだわるのをやめることが大切です。結果にこだわっていると、どうしても叱ったり愚痴を言ったりするようになるからです。
成績が上がらないことで子ども自身が悔しく思っているし、すでに十分苦しみ傷ついています。
それなのに、親からいろいろ言われるのはツラすぎます。

このように、最初に共感が大事です。
悔しい、ツラい気持ちに共感してもらえると、子どもは「自分の苦しさがわかってもらえた」と感じて、それだけで気持ちが安らぎます。
次に、がんばったことを言語化してもらうことで、自分もそのがんばりを再確認でき、自己肯定感が保てます。
最後に、「親が自分のがんばりを喜んでくれている」と知ることで、とても報われた気持ちになります。

子どもの自己肯定感は、周りの大人の関わり方によって大きく変わります。
自己肯定感が高いと、周りの人への思いやりを持つことができたり、自分と他人を比較しすぎず、失敗しても立ち直りが早く、精神的にも安定して自分の可能性を広げることができます。

しかし、他の子どもと比較される、否定される、話を聞いてもらえないと自己肯定感が下がっていく原因になります。そうなると自分に自信が持てなくなり、何かに挑戦することはしなくなり、無気力や情緒不安定にもなりがちです。もし良くないことをした時は、「行動」に対して叱るようにして、「人格や能力を否定しない」ようにしましょう。

関連記事

  1. 成績が上がらない子どもの7つの特徴④ 早寝早起きなどの正しい…

  2. 成績が上がらない子どもの7つの特徴② 成績が上がらないと「他…

  3. 内申点が爆上がりする7つの方法② 提出物をナメてはいけない!…

  4. 内申点が爆上がりする7つの方法④ 小テストをナメてはいけない…

  5. 内申点が爆上がりする7つの方法① 授業態度は「おりこうさん」…

  6. 成績が上がらない子どもの7つの特徴① 分からないと、すぐに質…