河原塾 横浜校
更新日:2024年8月26日
理想の睡眠時間とは? 寝不足で成績が下がる?! 中高生に最適な睡眠時間とは?
多くの研究結果から、10代以降の理想の睡眠時間は7時間といわれています。 睡眠時間が6時間を切ると睡眠不足です。ちなみに休日になると遅くまで寝ている人が多いです。そして、休日に遅くまで寝ていると、平日に眠気を感じる人が多いようです。 例えば、休日に午後まで寝ていたら、夜になってもなかなか眠くならず、0時になっても眠くならないのです。日曜日の夜に寝る時間が遅くなっても、月曜日の朝は早起きしなければならないので、結果的に睡眠時間が短くなります。
休日の『遅寝遅起き』の習慣を引きずったまま平日がスタートし、授業中は眠くてボーっとしてしまうので、夜は眠れなくなり、結果として『遅寝早起き』の生活を送ることになってしまうのです。平日と休日とで睡眠時間に差があるため、不規則な睡眠リズムになり、『眠い』と感じることが多くなります。これは良くない生活習慣なのですね。
睡眠不足になるとどうなる?
睡眠不足による影響を、頭、体、心、発達面から考えると次のようになります。 集中力や記憶力が下がる、病気になりやすくなる、情緒不安定になる、背が伸びないなど、深刻な状況になることもあります。寝ている間に頭・体・心のメンテナンスが行われているので、睡眠不足が続くことでメンテナンスが不十分になり、体調を崩すことにつながるのですね。
「寝ることは、飛行機の整備のようなもの」 飛行機は一日の飛行を終えると、夜は整備場で入念なチェックや整備、給油が行われ、翌日の飛行に備えます。人間の体も同じように、夜寝ることで頭・体・心の一日の疲れをとり、メンテナンスをしています。
寝ないことは、整備や給油をしないまま、次の日に頭・体・心を使っているのと同じことなのです。 成績を上げるためには夜寝る間を惜しんで勉強をしたくなりますが、勉強の効率を上げるためには睡眠は最重要なことです。
集中力や記憶力が下がる
睡眠不足になると、眠さによって集中力が落ちるだけでなく、記憶力が下がり、成績が落ちる原因となります。寝ている間に脳では記憶の整理が行われています。一日生活すると、脳の短期記憶の容量がいっぱいになりますが、寝ると必要・不必要な記憶が仕分けされ、必要な記憶は短期記憶の場所から脳の長期記憶の場所に移されます。この脳の整理整頓によって、短期記憶の容量に空きができるので、翌日効率よく勉強ができるのです。
睡眠不足になると、記憶の整理がきちんとされずに脳の中で情報がパンパン乱雑となり、必要なときに必要な記憶が取り出せない状況になってしまいます。
病気になりやすくなる
深い眠りについてから分泌される成長ホルモンには、体の中で古くなった細胞や壊れた細胞を新しくして体の修復を行う役割があります。 成長ホルモンがきちんと出ないことで、免疫力に悪影響が出てしまいます。特にアトピーやぜんそくなどのアレルギー疾患が出やすくなる傾向があります。
情緒不安定になる
睡眠不足が続くと自律神経が乱れ、精神的に不安になりやすくなります。 情緒を安定させるためにも睡眠は大切な役割をもっているのです。
背が伸びない
夜寝ることで、体を成長させてくれる成長ホルモンが出ます。 成長ホルモンは、夜11時頃から午前2時頃の約3時間に集中的に出ているので、きちんと夜に寝て成長ホルモンを出さないと体の成長に影響が出て、背が伸びにくくなります。
睡眠がきちんととれるメリットは?
睡眠をきちんととることで、体の状態を一定に保ち、頭の回転を高めることができるなど、体にも心にもメリットが多いです。睡眠によって集中力・記憶力が高まったり、すっきりと目覚めて朝から勉強がはかどったりもします。
集中力・記憶力を高められる
脳は寝ている間に情報の整理をしてくれています。 インプットした情報を分類して、整列させて、脳の中の記憶の棚にきれいにしまってくれているのです。しっかり寝ることで、習った内容を保存して、試験当日にきちんと引き出せるようになります。
記憶力とは、保存した情報を必要なときに引き出すことができる能力のことです。睡眠をきちんととることで記憶力が安定化し、勉強の効率がアップするのです。 例えば「暗記モノ」は、夜寝る前にしっかり覚えてから十分に睡眠をとるのです。 覚えてから睡眠をとることで、記憶が失われずに、記憶をたくさん保存することができます。そして翌朝の起床後、暗記内容を思い出す作業をすると、応用力も付加されることも研究でわかっているので、夜勉強したことを翌朝の朝学習で復習するのが超おすすめです。
瞬発力が出て朝から勉強がはかどる
人間の頭が一番よく働くのは、早めに寝て、早朝気持ちよく目覚めたときです!
寝ている間、午前3時過ぎからは起きるためのエネルギーを整えるホルモンが出て、このエネルギーによって朝から元気に活動することができるのです。
朝の太陽光をたくさんあびて1日を快適に過ごすスイッチを入れ、勉強効率が最高に高まる朝学習をぜひとり入れましょう!
なかなか眠れないときはどうしたらいい?
なかなか眠れないときは、お風呂に入ったり、温かいものを飲んだりして体温を上げるのが効果的です。「体温が急激に下がると眠くなる」という人間の性質を利用して、逆に体温を上げることをして、そして体温が下がっていく環境をつくるといいですね。
休日に寝だめするのはあり?
平日の睡眠不足を補うために、休日に寝だめするのは実はOKです。 睡眠時間は1時間半の周期でできているので、1時間半を1つのサイクルとして土日に1サイクル(90分)もしくは2サイクル(3時間)睡眠時間を増やす方法です。 例えば、平日十分な睡眠がとれず平均6時間しかとれなかったのであれば、土日は90分増やして7.5時間睡眠にするのです。
ただし! 起きる時間は一定です! つまり平日と同じ時刻に起きなければいけません。 遅く起きるのではなく、1.5時間(3時間)早めに寝るということです。
22時に寝るといい効果があるって本当?
遅くとも22時に寝れば、十分な睡眠をとることができ、翌日眠くなりません。 成長ホルモンがたくさん出るので身体も成長するなど、いい効果があります。
次回は、⑤親が子どもの勉強に関して、口出しし過ぎている。です。