成績が上がらない子どもの7つの特徴③ できないところは、とにかく教われば、いつか成績が上がると信じている。

「成績が上がる」というのは、「新しい知識を得て、問題解決に生かせること」なのです。
こう考えた場合、少し年月が経ったら忘れてしまうような学校の授業を受けるだけで、はたして「成績が上がる」と言えるのでしょうか?
もちろん「学校の授業が無駄だ」ということではありません。

実際にコロンビア大学では、「覚えるべき事柄をインプットする時間とアウトプットする時間を計り、被験者たちがどれくらいの時間バランスのときに一番成績が高いのかを計測する実験」が行われました。すると、「インプットの割合が3割・アウトプットの割合が7割」のときに、いちばん記憶が定着することがわかりました。

教科書を読んだり、授業を聞いたりしているだけでは人は知識が得られず、問題を解いたりノートに書いたり説明したりしているときに覚えるのです。 つまり「成績が上がる」というのは、人から何かを教わっている時間ではなく、問題を解いたりしているアウトプットの時間なのです。自分で考えて理解して、ノートにまとめたり、問題を解く時間が長くないと成績は上がりません

これは、親御さんが自宅で勉強を教えている場合も同様です。 どんなに親御さんが優秀で教えることができる場合でも、子どもの復習の時間が減れば、当たり前のように成績は下がります。親御さんが熱心に教えれば教えるほど、子どもはアウトプットの時間が取れず、成績が下がってしまうのです。

同じように、講義中心の塾(一斉集団授業系)では、熱意のある生徒のほうが、なぜか成績が下がってしまう場合があります。意欲があるので塾の授業を取りまくり、真面目に授業を聞いてはいるのですが、授業数が多くてアウトプットや復習の時間が取れなくなってしまい、塾に通っていないときよりも成績を下げてしまう場合です。
さらに言えば、教わる時間が長くなれば長くなるほど、子どもたちは「答えを覚える勉強」が中心になってしまいます。

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